【高木】香港競馬惨敗の悪夢も”エース”の意地信じ3連単
2023年4月27日 10:00 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを振り返る。今週は新生・京都競馬場で行われたマイラーズCの3連単7370円を◎▲○で手堅く的中させた東京本社予想・高木翔平記者が登場。◎を託したシュネルマイスターへの熱い思いを語ってもらった。
大きなショックを受けた昨年末の香港競馬。日本の精鋭14騎が遠征し、G14レースのコンプリートもあると思っていたが、ふたを開けてみれば香港ヴァーズ(ウインマリリン)を除いて地元・香港馬が圧勝。ジャックドール、パンサラッサ、ダノンザキッドなどがロマンチックウォリアーに大敗した香港Cももちろんだが、個人的には香港マイルでも強い衝撃を受けた。ただただ際立ったのは香港馬・カリフォルニアスパングル、ゴールデンシックスティの強さ。日本のエース・シュネルマイスターはまさかの最下位に沈み、日本勢は完全に蚊帳の外となった。
正直、能力の衰えも懸念したシュネルマイスター。しかし、年明け初戦の中山記念で勝ち馬から0秒2差の4着。ベストとは言えない1800メートルでの善戦に、まだまだ一線級でやれる力を備えていると判断した。得意のマイル戦に戻るマイラーズCは、本馬以外にG1勝ち馬は不在。ここは意地を見せてほしい思いもあり、◎を託した。
リニューアルオープンとなった京都は超高速馬場になると予想していたが、その通りに決着タイムは18年のレコード(サングレーザー)に0秒2差に迫る1分31秒5。前残りが頭によぎったものの、息の入らない展開には適性があると踏んでいた。シュネルのベストレースは間違いなく、21年毎日王冠。最初の200メートル以外で10、11秒台のラップを刻むバチバチにやり合う一戦を勝利していた。今年のマイラーズCも、道中でほぼ息は入らず、ラスト3F目が最速11秒1という消耗戦。レース前に思い描いたラップとなり、期待通りの適性を示してくれた。
2着は距離を大幅に短縮したガイアフォース。切れ味勝負になれば未知の部分が大きかったが、高速ラップで出し切るような展開ならマイル戦でも戦えると▲を託した。昨年覇者のソウルラッシュはさすがの3着キープ。昨年は前残りを後方からぶち抜いており、このレースへの適性を素直に信頼して○を打てた。
次戦は近2年で3、2着とあと一歩のところで逃した安田記念。ゴールデンシックスティなど、香港の強豪たちが参戦を視野に入れているという情報もある。「日本馬、くみしやすし」と思われるのは日本の競馬ファンとして心中、穏やかではいられない。最高の前哨戦を終えた日本マイル界のエースが、この後も強さを誇示してくれることを願っている。
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