価格高騰何のキタサンブラックが“種付けキング”

2023年9月13日 05:30

 国内最大手の種牡馬基地、社台スタリオンステーションけい養種牡馬の23年度種付け頭数が発表された。

 本年種付けシーズンに同SSで供用された種牡馬は、2月12日の京都記念がラストランとなった最年少5歳のエフフォーリア、同じく5歳の輸入種牡馬ホットロッドチャーリー、6歳サリオスのルーキー3頭を含む32頭。総種付け頭数は前年比350頭増の4376頭で、15年の4361頭を上回る史上最多を記録した。

 最多交配の“種付けキング”は、現役世界王者イクイノックスの父でもあるキタサンブラック。供用6年目の今シーズンの種付け料は1000万円まで高騰したが、前年比65頭増となる242頭の交配牝馬を集めた。次いで供用2年目の父子2代の3冠馬コントレイル、現3歳の初世代から国際級のデルマソトガケを出したマインドユアビスケッツが211頭で並び、来年に産駒デビューを控えるサートゥルナーリアが201頭と、4頭がダブル大台超え。急転直下の種牡馬入りだった前記エフフォーリアは198頭で、過去最少の124頭にとどまった父エピファネイアの穴を埋めた。

 他では最新の日本ダービーサイヤー、サトノクラウンが前年比85頭増の163頭、キャリア初の2歳G1馬を出したルーラーシップが56頭増の151頭とV字回復を見せた。初年度産駒が夏競馬の2歳戦を席巻したスワーヴリチャードは前年比9頭増の90頭。来年度は種付け料、交配頭数とも飛躍的アップが確実だろう。
(サラブレッド血統センター)

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