【ジャパンC】イクイノックス 天皇賞・秋圧勝の反動ない
2023年11月22日 05:30 最新の世界ランキングでも首位をキープしているイクイノックス。ジャパンCのプレレーティング129は、後の凱旋門賞2着馬ウエストオーバーを馬なりで3馬身半突き放したドバイシーマクラシックのレコード勝ちに与えられた暫定値。凱旋門賞、BCターフの上を行く芝2400メートル級における本年最高のパフォーマンスということになる。プレレーティング2位のタイトルホルダーの124は日経賞、同じく牝馬の減量4ポンドを加点して2位タイとなるリバティアイランドの120はオークスの評価。基本的にレーティングは“最大瞬間風速”を切り取った数値。国際競走に限らず観測地点が異なる馬の戦力比較の目安に過ぎない。それにしても同じ距離区分L(ロング=2101~2700メートル)で着差換算2馬身半となる5ポンド差は、相当なアドバンテージといえる。
現役世界王者にとって唯一の懸念材料は超絶レコードで完勝した天皇賞の反動。だが、父キタサンブラックのBMSサクラバクシンオー、その父サクラユタカオーは父子2代にわたり、芝コースにおいて他に例のない年間2度の日本レコード勝ちを収めた最強のレコードブレーカー血脈でもある。特に後者が86年に記録した毎日王冠→天皇賞・秋の日本レコード連発は今なお語り草。父キタサンが樹立した芝3200メートル3分12秒5の大レコードもまた、血統に潜在する超高速決着への特異な耐性を示すものだろう。異次元のタイムトライアルこそ本領。再び“ナショナルレコード”を期待したい。 (サラブレッド血統センター)
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