【面来】ルーキー“ピュアなハート”がはじけた特大10万円弾

2024年4月18日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今週はこの春からコラムデビューを果たしたルーキー面来陽介が初登場。13日のJ・G1中山グランドジャンプで◎イロゴトシが見事に快勝。3連単10万1750円の特大弾をブチ込んだ。的中の鍵はビギナーらしい素直な“直感”だ。

 念願の当欄初登場。これまでは毎週、先輩方の“自慢話”を指をくわえて見ているだけだったが、これでようやく同じ土俵に立てた気分(早い!)。今月から本格的な紙面デビューを果たして以降、自分でも怖いくらい馬券の調子がいい。木曜確定G1限定で始まった金曜付企画「G1ルーキー 炎の6番勝負」では桜花賞、皐月賞と2戦続けて◎が優勝。デビュー週の6日ニュージーランドTは◎△○で3連単4万8790円が的中。そして翌週、中山グランドジャンプ(GJ)で10万弾。大きな的中見出しを立ててもらった紙面は宝物として永久保存します。

 トレセン内でジョッキーや調教師を直接取材できるのが競馬記者の醍醐味(だいごみ)の一つ。先週の金曜(12日)、障害戦が大好きな悠貴先輩と一緒に名手・石神深を取材した。お題は「中山大障害と中山GJの違いについて」。前者が4100メートルで後者が4250メートル。たった150メートルの違いだが「性質は異なる」と名手。「(中山GJは)終盤の芝外回りコースにある低いハードルがポイント」と教えてくれた。

 石神深に取材しながら騎乗するマイネルグロンを◎にしなかったのは、その中山4250メートルが未経験だった点。舞台の性質が違うなら、経験があった方がいいのではという単純な疑問から。ならばイロゴトシ。昨年の中山GJは2着を3秒1(着差は大差)ぶっちぎる圧勝。平地を叩いての臨戦にも、ここ一本に絞った勝負感が漂っていた。

 イロゴトシは石神深が指摘した低いハードルを無駄なくスピーディーに飛越。ここで勢いをつけ後続を突き放し見事に連覇達成。相手も舞台経験を重視して選んだ中から☆ジューンベロシティが2着、▲ニシノデイジーが3着。2→5→3番人気の決着だったが、1番人気マイネルグロンが単勝1・1倍を背負っていたから3連単の配当は跳ねた。

 取材は学ぶことが多い。馬券につながる情報はもちろん、第一線で活躍するジョッキーや調教師の言葉に胸が熱くなることがある。まだまだ取材力が乏しい記者だが、初心者らしい直感も大事にしたい。次はG1で当欄に再登板を目指します。 (面来 陽介)

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