【後藤】データ見極め的中 オークス◎○△3連単8060円きっちり

2024年5月23日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は4月から中央競馬班に加入した東京本社・後藤光志が初登場。オークスの3連単8060円を◎○△でしっかり仕留めた。注目したのは近年のレース傾向と本命馬の状態面だ。

 まずは本題に入る前に…。チェルヴィニアの直前オッズに驚いた人も多いのではないだろうか。桜花賞13着からの臨戦ながら単勝2番人気の4・6倍。今回はデビューから3戦連続で手綱を取り、連対を外したことがなかったルメールとの再タッグ。人気要素はあるにしても、ここまでとは。本当にファンは馬券を買うのが上手だと思った。

 チェルヴィニアに本命を託した決め手は“瞬発力”。オークスは過去10年、上がり3F最速馬が7勝。同馬はデビューから3戦連続で上がり3F33秒台をマーク。昨年のアルテミスSはスローペースでもピタリと折り合い、直線では鋭く反応した。この操縦性の高さなら距離が延びても大丈夫。いや、距離が延びてこそ末脚がさらに生きると思った。15日には美浦トレセンで最終追いをチェック。休み明け2戦目の良化気配に加えて、調教にまたがった太田助手の「距離延長は望むところ」という言葉に決意が固まった。

 対抗以下も“上がり重視”の姿勢は貫徹した。◯ステレンボッシュは非凡な能力と阪神JF2着→桜花賞1着の実績を素直に評価。直線に坂のあるタフな阪神でも力強く伸びていたように、地力は間違いなく世代屈指。前走後も好調をキープしていたが、◎の上昇度合いと人気的妙味から対抗までに。同じく桜花賞で剛脚を見せたライトバック。こちらはマイルのレースでも引っかかる様子を見せていたこともあり△までとした。

 結果的に今年のオークスも上がり3F最速タイの2頭がワンツー。データが全てだとは思わないが、極端に偏っている傾向には注意が必要。改めてそう思わされるレースだった。 (後藤 光志)

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