母父マンハッタンカフェがテーオーケインズの遠征アシスト

2022年2月23日 05:30

 6競走に12頭の日本調教馬が出走を予定している26日のサウジカップデー開催。今年からサウジアラビアはパート2競馬国となり、メインのサウジカップ(ダート1800メートル)は即座に国際G1に格付けされた。セリ名簿作成の国際基準においても1着賞金1000万米ドル(約11億5000万円)に見合うステータスを得たわけだ。ちなみに昨年の国内ダートリーディングサイヤーとなったヘニーヒューズの産駒獲得総賞金は21億6249万2000円。世界最高水準の賞金を誇る日本で年間330頭が2143戦して稼いだ賞金である。その半分以上が「1勝」に懸けられているのだから、市場破壊的リターンというほかはないだろう。

 日本からは21年JPNランキングのダート部門2トップ、テーオーケインズとマルシュロレーヌが参戦する。後者はBCディスタフの歴史的勝利で父系祖父ステイゴールド、父オルフェーヴル由来の環境適応力を実証したが、初の海外遠征となる前者も母の父マンハッタンカフェの“アラブ実績”が心強い。

 後発のステイゴールド、ディープインパクトに比べると国際派の印象が薄い種牡馬マンハッタンカフェだが、代表産駒レッドディザイアは12年前にサウジアラビアの隣国、UAEドバイのG2マクトゥームチャレンジラウンド3で後のドバイワールドC優勝馬グロリアデカンペオンを破る大金星を挙げている。母の父としても再び大仕事をアシストする可能性は十分にある。 (サラブレッド血統センター)

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