【小林】▲◎○で11万円超!!大穴馬券の仕留め方

2022年7月28日 10:00

 ボートレースの予想を12年近くやり、中央競馬に鞍替え。たまに「競馬とボートで印の付け方は違うの?」と聞かれることがある。人にもよるだろうが、ボートは印の重い順番(◎→○→▲→△)に書いていくことが多い。一方、競馬の場合は3つ付ける△が先に浮かんで、本命はその次なんてこともある。要は柔軟なのだ。

 24日の福島9Rは▲◎○で決まり、3連単11万2750円を仕留めることができた。ボート担当のころから▲印が好きだった。「単穴」と呼ばれ、時に◎や○を負かすかもしれない穴候補の意味合いも持つ。本社予想の肩書もあって、西の大砲・オサムさんのように過激な本命はそうそう打てない。それでも▲印で一発がある馬を示しておきたい。3頭の序列は悩ましかったが、真っ先に決めたのは勝ったエスケーアタランタの“▲”だった。

 前走は昇級7走目で初めて、このクラスで馬券絡み。レース内容は相当に濃かった。16頭立ての15番枠、枠回りが厳しかった。内の馬も速く、外から押して押して好位を取る形。脚を使わされる格好の2番手だった。正直、直線は厳しいかなと思った。

 4コーナーを迎える。十分に手応えを残しているではないか。ラスト200メートルの時点で、1馬身差をつけて先頭へ。勝ちパターンはつくった。阪神は最後に坂が待ち構えており、差されてはしまったが3着はキープ。単勝31・7倍だったとは思えない、強いレースぶり。平たんの福島になれば前進もあるとみた。

 かくして本番、前走のような先行策が取れなかった。テン乗りの石橋は腹をくくって中団インで我慢。うまく脚がたまったか。直線で外に出してゴボウ抜き。展開は違ったが、前走の3着は本物だった。人気薄での激走だったため、フロック視された面もあったか。単勝40・8倍には正直、驚いた。ヒヤヒヤした次位争いは◎タヤスゴールドが何とか2着を確保してくれた。

 木原厩舎は先週2勝で今年JRA13勝となった。そのうち今月だけで4勝。好調厩舎の勢いもあった。今週のアイビスSDはシンシティがスタンバイ。月曜朝に厩舎を訪ねた。担当の菅藤助手は「この勢いに続けられるように、頑張りたいですね」と前を向く。今週も注目しておきたい。

 どの競技でも予想のキモはやはり本命だろう。対抗以下の序列に大きなこだわりがないと思われるかもしれない。そんなことはない。対抗から最後の△まで考え込まれていると、このヒットで認識していただければ幸いだ。

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