【高松宮記念】トウシンマカオ “二世対決”父・ビッグアーサーの蹄跡
2023年3月22日 05:30 春のG1シリーズ開幕戦の血統面からのハイライトといえるのは“二世対決”。レコード決着となった7年前に激戦を展開したビッグアーサーとミッキーアイルの種牡馬としての再戦である。
ビッグアーサーは初年度産駒トウシンマカオで昨秋のG1トレンドとなった「2代制覇」に挑む。96年のG1昇格後の高松宮記念(97年まで高松宮杯)における父子制覇は、00年キングヘイローと09年ローレルゲレイロ、13年ロードカナロアと21年ダノンスマッシュによって記録されており、昨年もロードカナロア産駒キルロードが同タイム3着で“3度目”に肉薄した。一方、雪辱が懸かるミッキーアイルは昨年の5着馬メイケイエールと前哨戦のシルクロードSの覇者ナムラクレアの2頭出し。歴代の高松宮記念2着馬では、02年のアドマイヤコジーンが14年にこれまた2着のスノードラゴンを出している。
ちなみに02年優勝馬ショウナンカンプの産駒ラブカンプーと前記スノードラゴンが出走した19年の高松宮記念では、今回同様の“二世対決”が実現している。この時は前者が13番人気18着、後者が10番人気17着という皮肉な逆ワンツーだったのだが、今回は様相が異なる。
シルクロードSでナムラクレアの後塵(こうじん)を拝したトウシンマカオの臨戦過程は7年前の父(シルクロードS5着)と同じ。本番でも父の蹄跡をなぞる可能性は十分にある。(サラブレッド血統センター)