【桜花賞】ラヴェルの雪辱戦 半姉ナミュール、父キタサンブラックの分も燃える

2023年4月5日 05:30

 今回の桜花賞で実績的に“1強”と目される2歳女王リバティアイランドは、昨年の覇者スターズオンアースと同じドゥラメンテ産駒。種牡馬ドゥラメンテは現3歳122頭の血統登録産駒からリバティアイランドの他に桜花賞出走のシングザットソング、ドゥーラ、牡馬のドゥラエレーデ、シーズンリッチと、計5頭のJRA重賞勝ち馬を出している。血統登録201頭の現4歳世代、同189頭の5歳世代でクラシック開幕時にJRA重賞を勝っていたのはタイトルホルダーのみだったのだから、第3世代は統計的にも明白なビンテージ。リバティアイランドが過去2世代のクラシックホースと同様、あるいはそれ以上の大物であっても不思議ではないだろう。

 そのリバティアイランドに先着した唯一の馬であるラヴェルは、97年の第57回桜花賞馬キョウエイマーチのひ孫。昨年、1番人気で10着に終わった半姉ナミュールの雪辱戦であり、15年春の2冠でドゥラメンテに敗れた父キタサンブラックの雪辱戦ということにもなる。ちなみに「母娘2代」は実現していない桜花賞だが、桜花賞馬の直系子孫では第20回トキノキロク(第3回ブランドソールの孫)、第61回テイエムオーシャン(第45回エルプスの孫)、第74回ハープスター(第53回ベガの孫)の優勝例がある。父の因縁込みで、再度の一撃があるかもしれない。 (サラブレッド血統センター)

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