【鈴木悠】実は狙いやすかった桜花賞 その予想ポイントとは?

2023年4月13日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週にビッグヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。単勝1・6倍の圧倒的1番人気リバティアイランドに◎が集まっていた桜花賞で、2着コナコーストに◎を打てた理由はなんなのか。○◎▲で3連単1万3220円を的中した鈴木悠貴記者は、圧倒的人気馬がいるときには予想のポイントがあると話す。

 リバティアイランドは間違いなく強い。ただ、こちら穴党、やすやすと本命にするわけにはいかない。絶対2歳女王に勝てるのはどの馬か。そこから予想はスタートした。

 リバティアイランドの良さは切れ味。各陣営に、それを封じようとする意識が働く。となれば、差しが利く速い流れにはならない。それに加えて、例年通り内が伸びる高速馬場。ロスなく回って、しまいに速い脚を使える馬にチャンスがある。実際に、21年は4角3番手だったソダシが上がり33秒8で、昨年は馬群を割って伸びてきたスターズオンアースが上がり33秒5で戴冠している。

 その条件にぴったり当てはまる馬がただ1頭。近2走、好位から競馬し、上がり33秒台をマークしているコナコーストだ。前走チューリップ賞は内容的にも秀逸。13番枠が災いし、道中は泣く泣く外の6番手に。逃げたモズメイメイの1000メートル通過が59秒9というスローペースの中、外々を回り鼻差2着まで追い上げた。今回は9番枠。逃げ想定の6番枠モズメイメイについて行けば、3番手以内につけられるはず。先行抜け出しから押し切れると踏んで、自信の本命に推した。

 実際にレースでは、鞍上・鮫島駿が好判断。スタート後から馬を押して出していき、逃げたモズメイメイの2番手を確保。直線早め先頭の強気な競馬で、リバティアイランドの牙城を崩しかけた。2着とはいえ、馬の最大能力を発揮させる完璧エスコートだった。

 実は、圧倒的1番人気がいるレースは狙いやすい。真逆の脚質の馬を分析し、そのレースの質に合う馬を探し出せれば、穴馬券をゲットできるはずだ。

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム