【オークス】ドゥアイズ 父ルーラーシップは“樫の申し子”
2023年5月17日 05:30 桜花賞圧勝で衆目一致の1強として牝馬2冠に挑むリバティアイランドの父は、昨年の2冠牝馬スターズオンアースの父でもあるドゥラメンテ。ドゥラメンテは祖母エアグルーヴが96年、3代母ダイナカールが83年の優勝馬という“オークス牝系”から現れた父子2代の日本ダービー馬である。「2冠牝馬の2世代連発」はディープインパクトもサンデーサイレンスも成しえなかった離れ業だが、自身がオークス馬の血を色濃く継承しているこの父だからこそ、いとも簡単に達成してしまう可能性大といえる。
ただし、“血中オークス濃度”という観点では唯一、ドゥラメンテをしのぐ種牡馬がいる。ドゥラメンテの叔父にあたるルーラーシップ。前記母子2代のオークス馬エアグルーヴの直子である。
桜花賞5着のドゥアイズは、菊花賞馬キセキ、同期の2歳王者ドルチェモアと同じ「母の父ディープインパクト」のルーラーシップ産駒。05年エリザベス女王杯にも出走(16着)した祖母サミットヴィルは、英オークスとヨークシャーオークスで3着に入ったスタミナ潜在型で、母系にも距離延長への耐性は備わっている。ちなみに5年前にアーモンドアイの2着となったリリーノーブルはルーラーシップの第2世代。またしても3冠クラスの強敵を相手に、この父に潜むオークス馬の血が騒ぐかもしれない。 (サラブレッド血統センター)