【高木】◎ソングラインで浮気なし!3連単的中のヴィクトリアマイルに続き本命で勝負

2023年6月8日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週にヒットを放った記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを振り返る。今週はG1安田記念で3連単1万4510円を◎○△で見事に仕留めた東京本社・高木翔平記者の出番。同じく3連単を的中したヴィクトリアマイルに続き、ソングラインで敢然と勝負。中2週の過酷なローテーションも克服可能と決断した理由を披露した。

 ヴィクトリアMに続く当欄登場。前回は締めで「安田記念でも◎を打ちたい気持ちが強い」と書いた。初志貫徹。他のG1馬9頭にも浮気することなく、ソングラインで勝負できた。

 正直、ヴィクトリアMより安田記念で本命を打ちたいと思っていた馬。開幕序盤で息が入らないVMより、道中で多少は楽ができる安田記念の方が合っているとの見立てだった。今回の焦点は「魔の中2週」だけ。アーモンドアイ、グランアレグリアといった名牝も泣いた厳しいローテーションをどう克服するかに注視していた。

 当週はレース前日の土曜まで美浦に居残り出張。金曜朝、Wコースでラスト1F12秒8で鋭く伸びる姿に気迫の仕上げを感じた。それまでにも3頭併せを連発し、大事に行き過ぎた過去の経験を生かす攻めのメニュー。陣営は昨年より攻めたヴィクトリアMからさらに踏み込み、「状態キープ」に甘んじなかった。土曜朝、林師は「本当に馬が充実している。これはいいなと思ったヴィクトリアMより、もう一段階上がった感じすらあります」と説明。やり切ったという表情を見て、◎の自信がより深まった。

 終わってみれば、外々を回っての快勝劇。現マイル路線では力が違った。昨年の安田記念、今年のヴィクトリアMを制しながら、人気は4番人気。18番枠が嫌われたのだろうが、レース前から大外枠は全く気にならなかった。昨年も大外をぶん回しての差し切りV。そして、すぐ内のウインカーネリアンが切れ込みながら逃げれば、前にスペースができると思っていた。安田記念連覇、ヴィクトリアM→安田記念優勝はどちらも名牝ウオッカ以来。歴史的なマイラーに名を連ね、さすがにおいしいオッズで買えたのは今回までか…。

 2着は○のセリフォス。高い能力を見せた3歳時からさらに成長した姿で安田記念に帰ってきた。まだまだ成長途上。秋のマイルCS(昨年優勝)に出走すれば、本命候補となる。3着は△シュネルマイスター。最後の伸び脚はさすがで、道中でもう少し流れに乗ればゴール前は際どかったはずだ。

 昨年の安田記念、今年のヴィクトリアM、安田記念で◎を打った大好きなソングライン。今回も東京マイルでの無類の強さを証明してくれた。それだけに、東京以外のコースを走るであろう秋の扱いは非常に悩みそうだ。 (高木 翔平)

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