【菊花賞】モーリス産駒ノッキングポイント 3000メートル距離延長でも耐性十分
2023年10月18日 05:30 今年の菊花賞は皐月賞馬にしてダービー2着馬ソールオリエンスとダービー馬にして皐月賞2着馬タスティエーラの最終決戦の舞台となった。前者は父キタサンブラック、後者は母の父マンハッタンカフェが菊花賞馬という血統でもあり、普通に考えれば一騎打ちということになるのだろうが、ダービーが4着まで同タイムという歴史的接戦だったことは事実。第2勢力との戦力差はイメージほど大きくないようにも思う。
モーリス産駒のノッキングポイントは前走で異世代相手の新潟記念を快勝した。最後に脚を使って5着に追い上げたダービーの0秒2差は、ひと夏越しての成長分で相殺されている可能性がある。
種牡馬としてのG1初勝利がスプリンターズS(ピクシーナイト)だったモーリスだが、ジャパンC優勝馬である父スクリーンヒーロー、母子2代の凱旋門賞馬である母の父カーネギー、アルゼンチン共和国杯勝ちの祖母メジロモントレーという血統構成はむしろステイヤーに近い。現実に国内ではエリザベス女王杯勝ちのジェラルディーナ、シャトル先の豪州では芝2500メートルのヴィクトリアダービーなどG1・3勝のヒトツを出している。距離延長への耐性は十分に見込めるはずだ。
昨年は父系祖父スクリーンヒーロー産駒のボルドグフーシュが7番人気で2着に食い込んだ。ライスシャワーの時代から3冠最終戦で特異な存在感を放つロベルト父系。2強に割って入るシーンも想定しておきたい。 (サラブレッド血統センター)
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