【高木】G1勝ち馬の“トレンド″読み切りズバッと3連単的中

2023年12月21日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心のヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。17日の朝日杯FSは堅めの決着ながら、意外と3連単だと引きづらい組み合わせ。こういう局面で頼りになるのが東京本社・高木翔平だ。◎△△で3連単1万2910円。現在のG1トレンドを正確に把握していることが的中につながった。

 天皇賞・秋を異次元のレコードで制したイクイノックスが象徴的だが、日本の競馬は急激な進化を遂げているような気がしている。一芸に秀でたタイプの活躍馬は減り、まさに「テン良し、中良し、しまい良し」の完璧なタイプでないとG1タイトルを手にするのは難しくなった。2歳暮れに行われる朝日杯FSも同じ。予想原稿にも書いたが、過去6年で「4角4番手以内の馬」が5勝を挙げていた。機動力と瞬発力を高いレベルで兼ね備えた馬でないと難しい一戦。1番人気の◎ジャンタルマンタルは、見事に期待に応えてくれた。

 7番手だった道中はやや後ろのポジションだなと思って見ていたが、勝負どころにかけてスルスルとインを押し上がった。4角では前述の“V条件”を満たす4番手に。鞍上の指示に瞬時に応えられるセンスの良さが光った。直線で馬場のいいところに出されると鋭く加速。根本的な競走能力の高さも証明し、見事に3連勝を飾った。デイリー杯2歳Sで目を引いたレースセンスの良さ、瞬発力はやはり本物。強気に好位置を狙いにいく川田との初コンビも合っていた印象だ。

 コスモス賞が好内容だった2着エコロヴァルツ、初戦で高速ラップに対応した3着タガノエルピーダに△を回せたのはよかった。ただ、1番人気が勝ったとはいえ、3連単1万2910円…。馬券ファンのうまさにはいつも驚かされる。

 結果的に3、1、5番枠と内枠勢が上位に。ジャンタルマンタルも抜群にうまく運んだ感があり(センスが良いからできる芸当ではあるが)、世代間での序列が決まったとは断言しづらい一戦だ。来週のホープフルSもしっかりと的中させ、慎重に来年のクラシック候補生を見極めたいと思う。(高木 翔平)

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