【鈴木悠】馬柱に隠れた“リフレッシュ”要素発見 3連単ゲット
2024年1月18日 10:00
木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今回は牝馬G3「愛知杯」で8番人気タガノパッションに本命を打ち、▲◎○で3連単1万5950円を当てた鈴木悠貴記者が登場。穴党が重視した、馬柱に隠されたあるファクターとは――。
馬は“鮮度”が大事――。改めてそれを認識させられるレースだった。8番人気◎タガノパッションは21年オークス4着の実力馬。だが近走は気持ちが切れてしまっているのか、全盛期ほどのしまいの伸びが見られていなかった。そんな現状を鑑みて前走、陣営が選択したレースはダート戦。6着と結果は出なかったものの、初めての条件を走ったことで馬に再びスイッチが入った。
調教から復調の気配はあった。栗東坂路での2週前追いで4F53秒5、1週前追いで4F53秒9と好時計をマークすると、最終追いでは余力たっぷりに4F53秒4~1F12秒9。前走時には見られなかった、四肢を十分に回転させたパワフルな動きだった。武幸師も手応えを感じていたようで、レース前には「気難しさを出しておらず、気持ちはいい方向へ向いている」とコメントしていた。
実際にレースでも見違えるような走り。少し出遅れ気味のスタートになり中団待機を余儀なくされたが、道中は前進気勢たっぷりで徐々にポジションを上げていく。4角では手応え抜群で絶好6番手だ。直線はこの馬本来のしぶとい伸びで、早めに抜け出していた勝ち馬ミッキーゴージャスに半馬身迫る2着に入った。
何日も同じ食事を取り続けると幸福度が落ちていく人間のように、馬にも「飽き」は存在する。リフレッシュされた馬を探し出すことが、穴馬券的中のヒントとなるかもしれない。