【関東オークス】父のグランドスラム達成かけてローリエフレイバー

2024年6月12日 05:30

 3歳牝馬限定ダート競走の国内最高賞金(1着3500万円)を川崎2100メートルで争う、12日の第60回関東オークス。JRA勢は当コースのエンプレス杯優勝馬アンデスクイーンの子アンデスビエント、年度代表馬エフフォーリアの半妹イゾラフェリーチェ、キタサンブラック第3世代の重賞初制覇に挑むクリスマスパレード、現3歳の21年産世代地方重賞最多勝(13勝)サイヤー、ダノンレジェンド産駒メイショウヨシノと、それぞれにストロングポイントのある分厚い布陣だが、血統面から要注意は大井のローリエフレイバー。2歳時に秒単位の圧勝を連発した昨年の東京2歳優駿牝馬勝ち馬である。

 ローリエフレイバーの父マジェスティックウォリアーは10日現在、同じエーピーインディ系のシニスターミニスターを抑えて地方サイヤーランキングの首位に立っている。その原動力は、産駒の総獲得賞金5億610万8000円の6割以上を占める重賞競走での獲得賞金。1着賞金1億円の川崎記念を制したライトウォーリア、同じく東京ダービーのラムジェットで古馬、3歳牡馬の上半期国内ダート最高賞金競走を独占するなど、重賞だけで実に3億3330万円を稼ぎ出しているのである。ローリエフレイバーが勝てば種牡馬としてのグランドスラム達成ということになるわけだ。

 マジェスティックウォリアー産駒の統計データは、いわゆる大レースでの底力と決定力が数値化されたものと言える。前2戦は不完全燃焼だったローリエフレイバーにも高額賞金に目の色が変わる可能性を見込んでおきたい。
 (サラブレッド血統センター)

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