地方で早くも好発進ゴールドドリーム コスパ高さ当代随一 ルヴァンスレーヴは新種牡馬最多の産駒数

2024年8月14日 05:30

 【2歳新種牡馬紹介(8)】
 ゴールドドリーム 2013年生まれ 鹿毛 安平産 父ゴールドアリュール、母モンヴェール(母の父フレンチデピュティ)JRA・南関東・岩手・兵庫・UAE・沙で27戦9勝 主な勝ち鞍はフェブラリーS、チャンピオンズC、帝王賞、かしわ記念2回、ユニコーンS 2歳産駒129頭。

 17年JRA賞最優秀ダートホース。フェブラリーS、チャンピオンズCのJRAダートG1を4歳時に完全制覇した史上唯一の馬で、フェブラリーSは5歳時と6歳時に勝ち馬と同タイム2着、チャンピオンズCでも7歳時の現役最終戦で2着に入るなど、正味4年にわたって国内ダート部門の主役を張った。ゴールドアリュール後継のダートサイヤーとしての信頼性とコストパフォーマンスの高さは当代随一。早くも地方で13頭の勝ち馬を出し、地方2歳リーディング3位(12日現在)の好発進を見せている。この勢いはJRAデビュー組にも波及するはずだ。

 ルヴァンスレーヴ 2015年生まれ 鹿毛 白老産 父シンボリクリスエス、母マエストラーレ(母の父ネオユニヴァース)JRA・南関東・岩手で10戦7勝 主な勝ち鞍はチャンピオンズC、ジャパンダートダービー、マイルチャンピオンシップ南部杯、全日本2歳優駿 2歳産駒149頭。

 18年JRA賞最優秀ダートホース。こちらは2歳時から世代のチャンピオンに君臨し、3歳秋のマイルチャンピオンシップ南部杯とチャンピオンズCで年長馬を一蹴した。4歳以降は脚部不安が解消せず、2戦未勝利に終わったが、全盛期の“最大瞬間風速”は歴代最強クラスだったかもしれない。全国的なダート競走体系の整備も追い風となり、産駒数は芝のクラシックホースやチャンピオンホースを抑えて今年のルーキーで最多。門別で3連勝中のソルジャーフィルドにはダートグレード級の期待もかけられるだろう。(サラブレッド血統センター)

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