【チャンピオンズC】ガイアの父キタサンの能力はダートでも
2024年11月27日 05:30 11月10日現在、本年度の世界ランキング首位はダート2000メートルのドバイワールドCを圧勝したレーティング128のローレルリバー。ダート部門でこれに続くのはBCクラシック優勝馬シエラレオーネの125で、同2着フィアースネスが123で3位。4位にサウジC勝ちのセニョールバスカドールなど3頭が121で並び、7位タイに120のフォーエバーヤングとウシュバテソーロがランクされている。前者はリアルスティール産駒で後者はオルフェーヴル産駒。日本調教ダート馬の実質的な2トップは、どちらもサンデーサイレンスの曽孫ということになる。
チャンピオンズCはジャパンCダートの時代からキングマンボ系が圧倒的に優勢。連覇を狙うレモンポップ、没後5年でなおフェブラリーS勝ちのペプチドナイルを含む3頭出しのキングカメハメハと、今年も強力な布陣なのだが、対するサンデーサイレンス系もキズナ、キタサンブラック、リーチザクラウンがそれぞれ2頭出し。いよいよ国内戦でもサンデーサイレンス曽孫世代のダート部門進出が本格化してきた印象だ。
昨年のチャンピオンズC2着馬ウィルソンテソーロと今年のフェブラリーS2着馬ガイアフォースは、世界王者イクイノックスと同期のキタサンブラック初年度産駒。キズナ、イクイノックスともども、来年度は国内最高価格の2000万円で供用される種牡馬キタサンブラックの評価を決定づけた“拡大再生産力”は、自身が一度も走らなかったダート部門においては未知数であると同時に底知れない部分がある。第1世代から複数のG1級を送り出したダートサイヤーとしての潜在能力は、世界最強馬の父となった芝部門に比肩する可能性もあるだろう。
ガイアフォースの母の父クロフネが01年ジャパンCダートの大勝で得たレーティング125は、今もなお日本調教馬のダートにおける歴代最高値。この母の父を思えば、2度目のダートでイクイノックス級の爆走があっても不思議ではない。(サラブレッド血統センター)
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