【ダービー】バスラットレオン3代制覇 母の父が“架け橋”最強のダービー馬
2021年5月26日 05:30 ダービーまでに行われる3歳G1は桜花賞、皐月賞、NHKマイルC、オークスの4レース。種牡馬ディープインパクトは最初のクラシックだった11年桜花賞のマルセリーナから昨年の皐月賞コントレイルまで、そのいずれかで毎年欠かさず勝ち馬を出してきたのだが、今年はオークスのアカイトリノムスメが2着に終わり、11世代目にして初の“全敗”となった。2歳戦を含めて現3歳ディープインパクト産駒はいまだに世代限定G1未勝利。牡馬に挑むサトノレイナスが象徴的で、単独最多の7勝目がかかるダービーの一点突破に特化した世代という見方もできる一方、モンスターサイアーの燃え尽き症候群的な変調の予兆も浮かび上がってくる。
またか、と思われる向きも多いだろうが、今週もキズナ産駒バスラットレオンにディープインパクト系の世襲を期待している。08年英ダービーでガリレオとの父子制覇を果たした母の父ニューアプローチは、父として18年英ダービー馬マサーを出し、“3代制覇”のブリッジとなった。遺伝面において最強の英ダービー馬ともいえる同馬は、日本ダービー3代制覇にはこれ以上ないサポート役だろう。祖母ザミリアを共有するいとこスティッフェリオはオールカマーに優勝、春の天皇賞で同タイム2着のステイヤー。血統的には2400メートルの距離に不安はない。(サラブレッド血統センター)