【鈴木悠】「新・持ってる男」が真逆の思考で258万円のビッグヒット!

2023年1月12日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。3日間開催のヒーローは日曜中京9Rで3連単258万1850円をゲットした「新・持ってる男」(自称)、鈴木悠貴。今月、競馬担当となったばかりの男が、あいさつ代わりのビッグヒットを放つまでの思考を皆さんと共有したい。

 競馬において「常識」を身につけておくことは重要。しかし、その常識を捨てるべき時がある。大穴馬券というのは、そのような局面に、ひっそり隠れているものだ。

 今回、250万馬券をプレゼントしてくれた濃尾特別もそうだった。中京ダート1800メートル。中京はコーナーのカーブがきつく、一般的に内有利とされる。4コーナーでスピードに乗って外を回そうとすると遠心力に負けてしまうのだ。

 昨年のチャンピオンズCが典型例だった。勝ち馬ジュンライトボルトを含む、複勝圏内の3頭は好位の内でじっくり脚をためた。一方、単勝1・5倍の圧倒的1番人気テーオーケインズは、外から仕掛けて伸び切れず4着に終わった。

 濃尾特別も当初は内を回れる馬を探そうと考えた。「待てよ」。ここで、社内のテレビで見たばかりの土曜中京8Rのゴール前がフラッシュバックした。3F目に14秒台のラップを刻んだスローペース。しかし、上位2頭は外を回ってきた馬だった。今の中京ダート1800メートルは「常識」とは異なるトラックバイアス(コースによる有利不利)が発生しているのかもしれない。同じ2勝クラス。濃尾特別も外を回りそうな差し馬から狙ってみよう…。

 常識をひっくり返して打った本命はジロー(12番人気)だった。前走は重馬場で末脚を発揮できず。ただ、上がりがかかった時に最もハマりそうなのがこの馬だった。中京では8戦中5度が掲示板(5着以内)。可能性はゼロではない。

 対抗はスナークレジスト。こちらは前走で今回と同じ中京ダート1800メートルを(同着だが)勝った点が魅力だった。5キロ増の58キロが嫌われたか、15番人気だったが「大型馬の重量増は問題なし」の格言を信じた。この馬は今回、508キロだった。

 今回は単なるビギナーズラックだったのかもしれないが、高配当にたどり着くには人とは真逆の思考を持たなければいけないと改めて感じた。これからもどんどん常識を疑ってかかりたい。そして、読者の皆さんの懐に貢献したい。

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