【鈴木悠】馬場の「得手不得手」を見極め万馬券ゲット

2023年3月16日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。今週は、中山牝馬S3連単2万5320円を的中させた鈴木悠貴記者がヒーロー。「馬場」に目を付け、万馬券をたぐり寄せた。

 的中のヒントは前週にあった。5日中山8R4歳以上2勝クラスの芝マイル戦。勝ち時計はなんと1分33秒6!過去5年、同条件同クラスの平均勝ち時計が1分34秒5であることを考えれば、明らかに速い。となれば問われるのは高速馬場適性。速い時計で好走した経験を持つ馬に重い印を回した。

 1着スルーセブンシーズは会心の本命。この馬、何といっても21年秋、中山開幕週に行われた紫苑Sでのパフォーマンスが凄かった。前が詰まりながら1分58秒5の好時計で2着。1着がG12着2回ファインルージュだったことを考えると、G3のここでは能力上。【3・1・2・0】と好相性の中山なら、頭で堅いと考えた。

 2着ストーリアは昨年12月、阪神開幕週で行われた逆瀬川Sを評価し☆。前残り馬場の中、外から33秒3の鬼脚を繰り出し2着は立派。前で粘った1着ドーブネよりも内容の濃い競馬で、格上挑戦も気にならなかった。

 3着サトノセシルは芝1800メートル1分44秒7、芝2000メートル1分58秒1という持ち時計からも分かるように“高速馬場の鬼”。前走・愛知杯は重馬場で能力を発揮できなかっただけ。7歳でも衰えはないと踏んで▲。

 肝だったのは1番人気アートハウスの評価。慣れない輸送に戸惑うと考え△評価にとどめた。結果は…予想通り、マイナス体重での出走。本来の脚は最後まで見られなかった。

 人間と同じように、馬にも得手不得手がある。一頭一頭の特徴を理解することが、穴馬券的中への近道なのかもしれない。

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