先週（21日）は古馬3冠初戦のG1スチュワーズC（芝1600メートル）が行われた香港競馬。今週（28日）は、香港スピードシリーズ初戦となるG1センテナリースプリントC（芝1200メートル）が行われる。

　人気の中心になると見られているのが、23日発表された23年ワールドベストレースホースランキングで、レーティング125を獲得して世界8位タイ、1300メートル以下（スプリント部門）では世界首位に立ったラッキースワイネス（セン5、父スワイネス）である。昨年のこのレースがG1初制覇だった同馬。それを皮切りに、3月のG1クイーンズシルバージュビリーC、4月のG1チェアマンズスプリントプライズを制し、スプリントシリーズ完全制覇を成し遂げた。本格化なった23年は、10戦8勝、2着2回とほぼ完璧な成績を残し、前述したレーティング125も、チェアマンズスプリントプライズを含めて3競走で獲得。極めて高いレベルで実に安定した競馬を見せているのがラッキースワイネスである。

　23年の世界最速スプリンターが、24年初戦でどんなパフォーマンスを見せるか。日本の競馬ファンの皆さまも、ぜひご注目いただきたい。　（競馬評論家）