【柏原】今月絶好調男 “人気薄”の素質見抜き90万馬券

2024年3月28日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は大阪本社・柏原健士が登場。7→6→11番人気で波乱の決着となった土曜中山10R・伏竜Sを◎▲△でスバリ。3連単90万円超のビッグボーナスを手にした。今月に入り万券量産の絶好調記者が見抜いた人気薄の“素質”とは。

 今月に入って3日の弥生賞ディープインパクト記念が☆◎△で3連複3万3030円、翌週10日のフィリーズレビューが11番人気エトヴプレから3着馬に印が届かなかったが◎○で馬単9720円。バットを振れば当たる感覚で、自分でも驚くほど予想がさえている。子供の頃、両親に「常に謙虚でいなさい」と教えられ、その通り生きてきたつもり。それなのに先日、編集局長に「最近、調子いいよな」と声をかけられ、普段なら「たまたまです」と返すところが思わず「そうなんです」と即答してしまった。

 先週の伏竜Sは、気持ちいいくらい配当が跳ね上がった。単なる3歳限定オープン特別ではなく、ケンタッキーダービー出走馬選定シリーズの日本ラウンド最終戦としても注目されるレース。前週日曜に登録馬が出て、そこから一頭一頭、改めてこれまでのレースぶりをチェックしてみた。テーオーパスワードは年明けに京都ダート1800メートルで新馬勝ち。ハナを切ったナムラカメジローが前半1000メートルを66秒3で通過する超スローペースで、その分、勝ち時計も1分57秒1と目立たなかった。その展開で道中2番手から。あれだけ緩い流れにもかかわらず、しっかり我慢できた点を評価した。直線、追い出してからスッと反応できていないように見えたが、エンジンがかかってからは目を引く伸び。ちなみに伏竜Sは00年に創設されて以降、キャリア1戦馬は初参戦だった。新馬勝ち直後のオープン参戦でも即、通用すると思えたのは、初戦の勝ち方からセンスの良さと時計には表れない能力の高さを確認できたから。それと1週前、当週の追い切りで文句なしに動けていたからだ。

 レースはハナを切って前半1000メートルが63秒9と絶妙なペース配分。逃げ切り態勢に持ち込み、最後はアラレタバシルに迫られながらもゴールの瞬間に確信できる頭差の勝利だった。うまくいく時は何をやっても、うまくいくもの。前走・未勝利の勝ちっぷりが良かったから…と最後に2択で△を入れたアンバードールが11頭立て最低人気で追い込み3着。90万馬券ヒットに笑いが止まらなかった。 (柏原 健士)

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