【寺下】今年イチの“逃げ推し”的中 3連単36万円超!

2024年5月30日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は大阪本社・寺下厚司が登場。日本ダービーは不発に終わったが、京都の土曜重賞・葵Sの3連単36万2410円を◎△△で仕留めた。当日の紙面コラムで◎ピューロマジック(8番人気)の逃げ切りをズバリ予言。前走リステッド組の激走例に注目した穴予想が見事にハマった。

 ダービー前日に行われた葵Sはデータ的に獲りやすいレースだった。まず前走のクラス別成績を調べると、過去5年でリステッド競走組が【2・4・2・26】の成績。そのうち前走5番人気以内なら【2・3・2・12】で、19年13番人気2着、20年11番人気2着、21年9番人気3着と伏兵の激走も。“穴党”の血が騒いだ。

 今年の出走メンバーで前走リステッド組は6頭。そのうち好走条件をクリアしたのが4頭。橘S1着だったガロンヌは上位人気確実だったため、本命候補から外した。残ったのがピューロマジック、ペアポルックス、ナナオ。結果的にこの3頭が1~3着を占めた。

 中でも◎ピューロマジックを本命にした理由は当日紙面のコラムでも書いたが、葵Sは重賞に昇格した18年以降、京都開催だった4回中3回が逃げ切り決着だった。ピューロマジックは昨年12月のさざんか賞を前半3F32秒6のハイペースで飛ばしながらも2着を確保。世代屈指のスピードは重賞でも通用すると思った。レースは予想通りの逃げ切りV。個人的には今年イチの“逃げ推し”だった。

 管理する安田厩舎は翌日のダービーもダノンデサイルで見事V。こちらは痛恨の無印で馬券は完敗だったが、最終の東京12R・目黒記念は何とか▲◎○で的中することができた。◎シュヴァリエローズ(10番人気)もデータ的に買える穴馬だった。同じ前走・メトロポリタンS組は17年13番人気3着、18年10番人気2着、21年15番人気3着など近年の当レースで何度も波乱を演出していた。馬券的にはいいダービーウイークだったが、やっぱりダービーは当てたかった。来年こそは。今週から始まる2歳戦で来年のダービー馬を探したい。 (寺下 厚司)

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