タワーオブロンドン、時計勝負での強さ不変 ミスターメロディ、ダートへの適性も十分

2024年7月31日 05:30

【2歳新種牡馬紹介(6)】
 タワーオブロンドン 2015年生まれ 鹿毛 日高産 父レイヴンズパス、母スノーパイン(母の父ダラカニ)中央・香港で18戦7勝 主な勝ち鞍はスプリンターズS、京王杯スプリングC、セントウルS、京王杯2歳S 2歳産駒98頭。

 2019年スプリンターズS優勝馬。2歳時から世代トップクラスの性能を随所に見せていた馬で、4歳夏に矛先を向けたスプリント路線で素質開花。サマースプリントシリーズのポイントリーダーとして臨んだスプリンターズSを強烈な末脚で制し、実質4カ月足らずで国内短距離部門を束ねた。東京芝1400メートル、阪神芝1200メートルのレコードホルダーという肩書通りのスピードキング。早くも産駒のアーリントンロウが新潟芝1400メートルの2歳レコードを塗り替えたように、種牡馬としても時計勝負での強さは不変だ。

 ミスターメロディ 2015年生まれ 鹿毛 米国産 父スキャットダディ、母トラスティレイディ(母の父デピュティミニスター)中央・南関東で17戦4勝 主な勝ち鞍は高松宮記念、ファルコンS 2歳産駒81頭。

 2019年高松宮記念優勝馬。重賞勝ちは他に3歳時のファルコンSのみだが、スプリンターズSでは2年連続で小差4着となり、G1スプリンターの面目を施した。米3冠馬ジャスティファイと同期という父スキャットダディのビンテージ世代。競走能力にプラスアルファの遺伝力を見込んでいいだろう。ダートグレード2戦は不発に終わったが、新馬レコード勝ちのダートは血統的にも適性十分。 (サラブレッド血統センター)

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