キズナが獲得賞金キャリアハイで初の王者
2024年12月30日 05:30 【特別編】2024年JRAチャンピオンサイヤーの座に就いたのは産駒デビュー6年目のキズナ。皐月賞で産駒初のクラシック制覇を果たしたジャスティンミラノを筆頭に年間12頭のJRA重賞勝ち馬を送り出し、獲得賞金は3年連続の4位にとどまった前年から10億円以上アップのキャリアハイを記録した。前年の3位から10位まで後退した父ディープインパクトのシェアを引き継いだ形。父系祖父サンデーサイレンスから3代続きのチャンピオンサイヤー誕生は日本競馬史上初となる。
キズナは2歳リーディングでも前年に続くV2を達成した。同一年に総合と2歳の“2冠サイヤー”となったのはグレード制導入の84年以降でノーザンテースト、サンデーサイレンス、ディープインパクトに次いで4頭目。先例に倣えば10年単位の長期政権樹立の予兆ということになる。ちなみにキズナはダート限定リーディングでもドレフォンらのプロパーに迫る5位で、障害リーディングでは断然の首位。全方位型の属性を武器に、このまま種牡馬戦国時代に終止符を打つかもしれない。
母の父部門はディープインパクトがキングカメハメハを抑えて2年連続の首位を守った。かつてのノーザンテースト、サンデーサイレンスがそうだったように、常勝級のチャンピオンサイヤーが築き上げた生産部門での地盤は揺るがないが、父としてだけでなく母の父としても年間G1未勝利に終わったのは少々寂しい。新年度は「母の父ディープインパクト」の巻き返しにも期待したい。(サラブレッド血統センター)
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