ホッコータルマエ、頑丈さ受け継がれるか ダノンレジェンド、スピードが最大の売り

2020年8月5日 05:30

 【新種牡馬紹介(6)】ホッコータルマエ 2009年生まれ 鹿毛 浦河産 父キングカメハメハ、母マダムチェロキー(母の父チェロキーラン)中央、地方、UAEで39戦17勝 主な勝ち鞍はチャンピオンズC、東京大賞典2回、帝王賞2回、JBCクラシック、川崎記念3回、かしわ記念 2歳産駒110頭。

 2014年度のJRA賞最優秀ダートホース。古馬ダート2000メートル級のビッグタイトルを総なめにし、3連覇となった7歳時の川崎記念でダートG1級10勝という当時の国内新記録を樹立した。万能の大種牡馬キングカメハメハのダート部門での最高傑作で、3年連続ドバイワールドC出走に象徴されるキープ力は歴代ダート王の中でも屈指。種牡馬としても“無事これ名馬”を貫くだろう。

 ダノンレジェンド 2010年生まれ 黒鹿毛 米国産 父マッチョウノ、母マイグッドネス(母の父ストームキャット)中央、地方で30戦14勝 主な勝ち鞍はJBCスプリント、東京盃、クラスターC2回 2歳産駒70頭。

 5歳時に本格化した叩き上げ型スプリンターで、日本がパート1国に昇格した07年以降の国内最高負担重量重賞勝利(60キロ)となった6歳時のクラスターCなど、2年にわたってダート短距離交流重賞戦線の主役を務め上げた。米国版オグリキャップと称された芦毛の快足ホーリーブルを中興の祖とする父系には、傍流血統独特の遺伝面での決定力が備わっている。産駒にも確実にダートでのスピード能力を伝えるはずだ。
(サラブレッド血統センター)

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